ラッセーラ改善案
ラッセーラとはどんな意味?ねぶた祭りの掛け声「出せ出せ」との由来を解説
青森ねぶた祭の掛け声「ラッセーラ」とはどんな意味なのでしょうか。語源とされる「いっぱい(一杯)出せ」との関係や由来、ラッセラーとの違い、弘前ねぷたの「ヤーヤドー」との違い、ヘブライ語説までわかりやすく解説します。
青森ねぶた祭で聞こえてくる「ラッセーラ、ラッセーラ」という威勢のよい掛け声。
テレビや動画などで耳にして、「ラッセーラって、そもそもどんな意味なの?」と気になったことがある方も多いのではないでしょうか。
ラッセーラの語源には諸説ありますが、青森ねぶた祭の公式サイトでは、「酒またはろうそくをいっぱい(一杯)出せ」という言葉がなまって「イッペラッセ」となり、そこから「ラッセ」が残ったといわれていると紹介されています。
現在では、青森ねぶた祭の「跳人(ハネト)」が跳ね踊る際に使う、祭りを象徴する掛け声として親しまれています。
この記事では、「ラッセーラ」の意味や由来をはじめ、「ラッセラー」との違い、弘前ねぷた祭の「ヤーヤドー」との違い、ヘブライ語が由来という説についてもわかりやすく解説します。
ラッセーラの意味とは?
まずは、「ラッセーラ」がどのような言葉なのかを簡単に整理してみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ラッセーラとは | 青森ねぶた祭で使われる代表的な掛け声 |
| 誰が使う? | 主に跳人(ハネト) |
| 有名な由来 | 「いっぱい(一杯)出せ」などの言葉が変化したという説 |
| 現在の役割 | 跳人が囃子に合わせて跳ね、祭りを盛り上げる掛け声 |
| 表記 | ラッセーラ、ラッセラー、ラッセーラーなど |
| 注意点 | 語源については諸説ある |
現在の「ラッセーラ」に、「○○してください」といった明確な現代語の意味があるわけではありません。
現在では、青森ねぶた祭の雰囲気を象徴する掛け声として定着していると考えるとわかりやすいでしょう。
「ラッセーラ」は青森ねぶた祭を象徴する掛け声
青森ねぶた祭では、色鮮やかな大型ねぶたとともに、笛や太鼓、手振り鉦による「ねぶた囃子」が響きます。
その囃子に合わせて跳ね踊るのが「跳人(ハネト)」です。
青森ねぶた祭の保存伝承基準でも、跳人について、囃子に合わせて「ラッセ・ラッセ・ラッセ・ラッセ」あるいは「ラッセラー・ラッセラー・ラッセ・ラッセ・ラッセラー」などの掛け声をかけながら踊り跳ねるものとされています。
つまりラッセーラは、単にねぶたを動かすための号令というより、跳人が囃子に合わせて跳ねるときに使われる掛け声なのです。
ラッセーラの由来は「出せ出せ」?

ラッセーラについて最も気になるのが、その語源ではないでしょうか。
「ラッセーラ」という音だけを聞いても、現在の日本語から意味を想像するのは難しいですよね。
「いっぱい(一杯)出せ」が変化したという説
青森ねぶた祭オフィシャルサイトの「よくある質問」では、掛け声の「ラッセ」について、「酒またはろうそくをいっぱい(一杯)出せ」がなまり、「イッペラッセ」となって「ラッセ」が残ったものといわれていると説明されています。
そのため、「ラッセーラ=出せ」という意味だと紹介されることもあります。
ただし、現在使われている「ラッセーラ」をそのまま現代語の「出せ」と置き換えるというより、昔の言葉が掛け声として変化し、現在の形になったと考えたほうがよいでしょう。
なぜ「ろうそくを出せ」だったの?
昔のねぶたは、現在のような電気の明かりではなく、内部を照らすためにろうそくが使われていました。
青森ねぶた祭オフィシャルサイトでは、ねぶたの起源について、七夕祭や津軽地方の習俗などが一体化し、紙・竹・ろうそくの普及によって灯籠へと変化していったと考えられていると説明しています。
こうした歴史を考えると、ろうそくがねぶたにとって大切な存在だったことがわかります。
ただし、ねぶたそのものの起源についても「定かではない」と公式サイトで説明されているため、「ラッセーラの語源はこれだけ」と断定しないことが大切です。
青森ねぶた祭では「ラッセーラ」をどう使う?
「ラッセーラ」は、青森ねぶた祭の熱気を感じさせる代表的な音の一つです。
大きなねぶた、太鼓や笛の囃子、そして跳人の「ラッセーラ」という声が組み合わさることで、独特の一体感が生まれます。
跳人(ハネト)が囃子に合わせて声を上げる
青森ねぶた祭でラッセーラの掛け声を上げる代表的な存在が「跳人」です。
名前のとおり、ねぶた囃子に合わせて跳ねながら祭りに参加します。
掛け声にはいくつかのリズムがありますが、「ラッセーラ、ラッセーラ」「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー」など、繰り返しながら声を上げるのが特徴です。
掛け声が祭りの一体感を生み出す
ラッセーラには、参加者同士のリズムを合わせ、祭りを盛り上げる役割もあります。
初めて青森ねぶた祭を見る人でも、「ラッセーラ」という声を聞けば、祭りの勢いや迫力を感じやすいでしょう。
意味そのものだけではなく、声を出すこと自体が祭りの文化の一部になっているのがラッセーラの大きな特徴です。
「ラッセーラ」と「ラッセラー」はどちらが正しい?
ラッセーラについて調べていると、「ラッセーラ」「ラッセラー」「ラッセーラー」「ラッセラ」など、いくつかの表記を見かけます。
「いったいどれが正しいの?」と思うかもしれませんが、掛け声なので、文字にしたときに表記の揺れが生じます。
青森ねぶた祭の公式資料でも「ラッセ」「ラッセラー」などの表記が使われています。
また、青森市の文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の名称についても、ねぶたの掛け声である「ラッセラー」に由来することが説明されています。
そのため、「ラッセーラだけが正しく、ラッセラーは間違い」と考える必要はありません。
この記事では、一般的に検索されることの多い「ラッセーラ」を中心に表記しています。
「ラッセーラ」と「ヤーヤドー」の違い
青森県の祭りを調べていると、「ラッセーラ」だけでなく「ヤーヤドー」という掛け声を耳にすることがあります。
これは、青森県内でも祭りによって使われる掛け声が異なるためです。
青森ねぶたでは「ラッセーラ」
青森市で行われる青森ねぶた祭では、「ラッセーラ」「ラッセラー」といった掛け声がよく知られています。
跳人が囃子に合わせて元気よく跳ねる光景は、青森ねぶた祭を象徴する場面の一つです。
弘前ねぷたでは「ヤーヤドー」
一方、弘前市で行われる弘前ねぷたまつりでは、「ヤーヤドー」という掛け声が知られています。
青森ねぶた=ラッセーラ
弘前ねぷた=ヤーヤドー
と覚えると違いがわかりやすいでしょう。
同じ青森県内でも、山車の形や祭りの雰囲気、囃子、掛け声などに地域ごとの特色があります。
そもそも「ねぶた」と「ねぷた」は何が違う?

「ねぶた」と「ねぷた」の違いも気になるところです。
- 青森市……青森ねぶた祭
- 弘前市……弘前ねぷたまつり
- 五所川原市……五所川原立佞武多
のように、地域によって呼び方が異なります。
「ねぶた」と「ねぷた」はまったく別の語源を持つ言葉というより、地域によって発音や名称が変化したものと考えられています。
青森ねぶた祭の公式サイトでは、「ねぶた(ねぷた・ねふた)」という名称について、各地の民俗語彙や方言学から、「ねむりながし」の「眠り」が転訛したものと考えられていると説明しています。
そのため、「ねぶたが正しく、ねぷたが間違い」ということではありません。
それぞれの地域で受け継がれてきた呼び方なのです。
ラッセーラはヘブライ語が由来なの?
インターネットでは、「ラッセーラはヘブライ語と関係があるのでは?」という説を目にすることがあります。
音の響きが外国語のように感じられるため、気になる方もいるかもしれません。
しかし、青森ねぶた祭の公式情報では、ラッセの由来について「酒またはろうそくをいっぱい(一杯)出せ」から変化したという説が紹介されています。
公式資料などでも、ヘブライ語を語源とする説明は確認できません。
したがって、「ラッセーラはヘブライ語が語源である」と断定できる根拠はないと考えるのが適切です。
音が似ているというだけで、直接的な言語のつながりがあるとは限りません。
「ワ・ラッセ」の名前もラッセーラが由来?
青森駅の近くには「ねぶたの家 ワ・ラッセ」という文化観光交流施設があります。
この「ワ・ラッセ」という名前にも、ねぶたの掛け声が関係しています。
施設の公式説明では、「ワ・ラッセ」は、ねぶたの掛け声「ラッセラー」と「笑い」に加え、人と人の「輪」、調和の「和」、活動によって育まれる「環」などをコンセプトにした名称だとされています。
ラッセーラという掛け声が、祭りの期間だけではなく、青森の文化を象徴する言葉として親しまれていることがわかります。
ラッセーラについてよくある質問
ラッセーラを簡単に言うとどういう意味?
ラッセーラは、現在では青森ねぶた祭で跳人が跳ねる際に使う掛け声です。
語源については、「酒またはろうそくをいっぱい(一杯)出せ」がなまり、「イッペラッセ」となって「ラッセ」が残ったものといわれています。
ただし語源には諸説あるため、「現代語で必ず○○という意味」と単純に置き換えるものではありません。
ラッセーラとラッセラーはどちらが正しい?
どちらか一方だけが間違いというわけではありません。
公式資料でも「ラッセ」「ラッセラー」などの表記が使われています。掛け声を文字にしているため、「ラッセーラ」「ラッセラー」「ラッセーラー」など表記に違いが見られます。
ラッセーラは誰が言うの?
青森ねぶた祭では、主に跳人(ハネト)が囃子に合わせて「ラッセーラ」「ラッセラー」などと声を上げながら跳ねます。
ラッセーラはねぶたを引くための掛け声?
ラッセーラは、ねぶたを引く人の作業用の号令というより、跳人がねぶた囃子に合わせて跳ね踊る際に使う掛け声として知られています。
「ヤーヤドー」と「ラッセーラ」は同じ意味?
どちらも祭りで使われる掛け声ですが、使われる祭りが異なります。
青森ねぶた祭では「ラッセーラ」、弘前ねぷたまつりでは「ヤーヤドー」が知られています。
ラッセーラはヘブライ語なの?
ラッセーラとヘブライ語を結びつける説が語られることはありますが、確かな語源として確認できる根拠は見当たりません。
青森ねぶた祭の公式サイトでは、日本語の「いっぱい(一杯)出せ」などが変化したという説が紹介されています。
まとめ
「ラッセーラ」は、青森ねぶた祭を象徴する掛け声です。
現在では、跳人(ハネト)がねぶた囃子に合わせて跳ね踊りながら、「ラッセーラ、ラッセーラ」「ラッセラー、ラッセラー」などと声を上げます。
その語源については諸説ありますが、青森ねぶた祭の公式サイトでは、「酒またはろうそくをいっぱい(一杯)出せ」がなまって「イッペラッセ」となり、「ラッセ」が残ったとする説が紹介されています。
そのため、「ラッセーラ=単純に○○という意味」と考えるよりも、昔の言葉が変化し、現在では青森ねぶた祭を盛り上げる伝統的な掛け声として定着したと考えるとわかりやすいでしょう。
また、「ラッセーラ」「ラッセラー」「ラッセーラー」など表記には違いがありますが、どれか一つだけが正しいというものでもありません。
弘前ねぷたの「ヤーヤドー」など、地域によって掛け声が異なるのも青森の祭り文化のおもしろさです。
意味や由来を知ったうえで青森ねぶた祭の「ラッセーラ」を聞けば、これまでとは少し違った視点で祭りを楽しめるのではないでしょうか。

