鉄製のフライパンについて、あなたはどんな印象を持っていますか?
鉄製のフライパンは高温での調理に強く、料理好きには欠かせないアイテムです。
でも、お手入れが大変で、それが面倒に感じる人もいるでしょう。
ですが、そのメリットとデメリットをしっかり理解すれば、使いこなすことができます。
この記事では鉄製フライパンの良い点と気を付けたい点を詳しく解説します。
鉄製フライパンの3つのメリットとは?
まずは、メリットを3つ挙げていきます。
- 料理が美味しくなる
- 耐久性に優れ長く使える
- IHコンロでも問題なく使用可能
それでは一つ一つ詳しく解説します!
料理が美味しくなる
鉄製フライパンは高い耐熱性を持ち、強火での調理に適しています。
高温ですばやく食材を加熱することで、余分な水分が飛び、
- 野菜はシャキシャキ
- お肉は外はサクッと中はジューシー
に仕上がります。
これにより、日常の料理がグレードアップします。
耐久性に優れ長く使える
鉄製フライパンは、耐久性が高く、適切なケアをすれば何年も使い続けることができます。
鉄製なので、表面に特別な加工が施されていないため、強い洗剤や金属たわしを使った洗浄にも耐えられます。
また、使えば使うほど、フライパンは「育つもの」とも言われ、使い勝手が良くなり、愛着が湧くのも特徴です。
IHコンロでも問題なく使用可能
鉄製フライパンは、ガスはもちろん、IHコンロにも対応しており、どんな調理環境にもフィットします。
これが、多くの料理愛好家に支持されている理由です。その耐久性と実用性が、プロの料理人からも重宝されています。
ですが、メリットばかりではなくデメリットもあります。
次の章で紹介します。
鉄製フライパンのデメリットと注意すべき点
鉄フライパンは、
- 他の材質と比べて重い
- 錆びやすい
という特徴があります。
そして一番のデメリットが、使用後の手入れを欠かせないところです。
こうした点を一つずつ詳しく見ていきましょう。
他の材質と比べて重い
鉄製フライパンは、アルミ製フライパンよりもずっと重いです。
特に大きなサイズになると、その重さを感じるます。
ですので、扱いやすさを求める方には、軽量なアルミ製や他の素材のフライパンの方が良いでしょう。
錆びやすい
鉄は錆びやすいため、水気や汚れを放置しないようにしなければなりません。
ですが、適切な手入れを心掛けることで、長く愛用することができます。
使用後の手入れが欠かせない
鉄フライパンは、使用前後に適切な手入れが必要です。
- 洗浄後はしっかり乾燥させる
- 油をなじませる
ことが重要になります。
これを怠ると錆や焦げ付きの原因になります。
手入れが面倒に感じる方は、他の選択肢を検討するのも一つの方法です。
なので、次の章に書くことが当てはまる方は、鉄フライパンを使うのはお勧めできません。
鉄製フライパンが向かない人とは?
次にあげるような方は鉄製フライパンの使用は不向きです。
- 定期的なメンテナンスが苦手な人
- 軽いフライパンを好む人
- シンプルな料理スタイルを好む人
です。
自分のライフスタイルに合うかをよく考えて選ぶことが大切です。
鉄製フライパンの基本的な使い方
鉄フライパンを手に入れたら、最初に適切な初期処理を行うことが大切です。
- 焼き入れ
- 油なじませ
が、代表的なものです。
ここでは、
- 新しい鉄製フライパンを使用するための下準備
- 日常の手入れ方法
について詳しく解説します。
鉄製フライパンの使用するための下準備
必要なものは、
- 鉄フライパン
- キッチンペーパー
- 油
- 油の保管用容器
です。
これらを使って、
- 焼き入れ
- 油なじませ
をして、フライパンを調理に適した状態にしていきます。
次の章から、その手順を詳しく説明します。
なぜ焼き入れが必要か?
新しい鉄フライパンは通常、輸送中に錆を防ぐためにコーティングされています。
このコーティングを除去する作業が「焼き入れ」になります。
このコーティングを除去しないと、調理時に食材がくっついてしまうことがあります。
適切な焼き入れでこの問題を解決し、フライパンを調理に最適な状態にします。
正しい焼き入れの方法
以下の手順で焼き入れをしましょう。
- フライパンをよく洗う
- コンロを中火から強火に設定する
- フライパンをコンロにかけ、均等に熱くなるまで加熱
色が変わり始めたら火から下ろし、自然に冷ますのがポイントです。
冷めたら、サッと水洗いして水気を拭き取ります。
特に自動温度調整機能のあるのコンロを使っている場合は、カセットコンロのような直火での焼入れがお勧めです。
重要なポイントは、フライパンを均等に加熱すること。
時折、フライパンを動かして、隅々まで熱が行き渡るようにしましょう。
油なじませの手順
「油なじませ」とは、鉄フライパンに油膜を作って食材のくっつきを防ぐための重要な作業です。
- フライパンを適温に温めた後
- 約200ccの油をフライパンに入れ
- 全体に油が行き渡るようにしながら加熱
油が全体に広がったら、フライパンを洗って水気をしっかりと拭き取ります。
フライパンの端や裏面もキッチンペーパーで油を均等に塗ります。
使用した油は専用の容器に保管し、次回も再利用することが可能です。
これで、鉄フライパンの下準備は完了です!
鉄製フライパンの日常的なケア方法
鉄フライパンの長持ちさせるためには、使用前後のケアが非常に重要です。
- 使用前にはフライパンをしっかり加熱し
- 煙が出るまで待ってから油をひきます
調理後は、
- 可能な限りすぐに水洗いして水分を取り
- 保管する前には内側に薄く油を塗っておくこと
が理想です。
洗剤の使用は必要最小限に留め、主に水やお湯での洗浄を心掛けましょう。
鉄製フライパンの適切な洗い方
使用直後のフライパンはまだ温かいうちに洗うのがベストです。
- たわしやスポンジを使ってお湯で洗い
- 完全に水気を取るためには再び中火で加熱
- その後、キッチンペーパーで内側に油を薄く塗り
- 湿気のない場所で保管
です。
これで鉄フライパンの基本的なケア方法になります。
参考までに、次の章からは、鉄製フライパンの
- 得意としている料理
- 苦手な料理
を紹介します
得意な調理方法は「焼く」と「炒める」
鉄フライパンは、熱を均等に保持し分配することが得意ですから、食材を素早く加熱することが可能です。
焼き料理や炒め料理には特に適しており、高温でしっかりと加熱することができます。
なので、ハンバーグやステーキを外はカリッと中はジューシーに仕上げることができます。
また、余計な水分が飛ばないので、野菜を炒めた時にはシャキシャキとした食感が保たれ、味わい深い仕上がりになります。
苦手な調理方法「煮る」「茹でる」「蒸す」
鉄フライパンは、煮るや茹でるなどの水分を多用する調理法には向いていません。
水分が多いと、フライパンになじんだ油が流れ出し、錆びる原因にもなります。
熱湯を使った調理の後は、すぐに洗って油を再塗布する必要があります。
さらに、ごぼうやれんこんなどアクが多い食材を使用すると、タンニンと鉄が反応してフライパンや食材が黒く変色することがあります。
これは無害で、気になる場合は使い終わった後にこすって取り除くことができます。
ですが、料理は見た目も重要ですので、違う材質のフライパンを使用した方が良いでしょう。
まとめ
鉄フライパンは、強い火力で使うことができ、耐久性が高く、どんな熱源にも対応できるので、質の高い料理作りには最適です。
ただし、重いこと、錆びやすい性質、使用前後に手入れが必要な点は、料理にそれほどこだわりがない人には向いていないかもしれません。
また、購入したての新しい鉄フライパンは、焼入れや油なじませなどの下準備が必要になります。
普段のお手入れは、基本的には水やお湯で充分ですが、衛生面を特に気にする場合は洗剤を使っても大丈夫です。
鉄製のフライパンは、使い込むほどに味が出るので、料理のレベルを上げてくれる頼もしい存在です。
興味がありましたら、ぜひ使ってみて、その違いを実感してみてください。